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本多静六 いのちを育てる 森の実学

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[DVD] 本多静六 いのちを育てる 森の実学(紀伊國屋書店評伝シリーズ「学問と情熱」第4期未来へ贈る人物伝第35巻)

著者など:紀田 順一郎(総合監修)、遠山 益(監修)、萩生田 宏治(演出)
出版社:講談社
(中古品で購入可)

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本多静六
 

いったい何人分の人生? 日本最初の林学博士のスケールに仰天。

見終わっての感想は「こんなスケールの大きな人がいたんだ!」というもの。明治神宮の森づくりに関わった人らしいとは聞き知っていたのだが、それだけにとどまる人ではなかった! 明治神宮では、大部分が農地や草地の敷地に人工の森を造る設計者の一人として携わった。50年後、100年後、150年後の変化を示した林相図を示し、常緑広葉樹による人手のかからない天然林を提案したのが本多静六だった。時の総理大臣・大隈重信からの「伊勢神宮や日光東照宮のような杉林にしろ」という指示に反対し、粘り強く説得したというエピソードには信念を曲げない人柄も感じ取れる。

これだけでも十分面白いのだが、ドイツ留学を経て日本最初の林学博士となったこと、ハゲ山だった奥多摩を東京の水道水源林にすべく私財を投じて8年がかりで植栽した話、ひょんなことから日比谷公園を設計し全国60カ所の都市公園の設計や改良を手がけたいきさつ、国立公園の設置に関わった経歴など、とても一個人の人生とは思えないくらいの活躍ぶりだ。

DVDの出演者には、鎮守の森で有名な宮脇昭氏(横浜国立大学名誉教授)、本多の思想を実践する大分県湯布院の中谷健太郎氏(亀の井別荘主人)らへのインタビューもたっぷりあって見応えがある。ちなみに、本多が提案した明治神宮の林相の変化を再現したCGは、森林が時とともにメインの樹種を交替させながら遷移していく様子をわかりやすく示していて楽しい。これのためだけでも一見の価値あり! (編集部:たかしな)

(編集部:たかしな)

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